名寄せの精度を上げるコツ|1つの項目だけに頼らない方法
名寄せをやってみたものの、「本当は同じ人なのに別々のまま残っている(見逃し)」「別人なのに1件に統合されてしまった(誤検出)」——どちらも、判定に使う項目(キー)の選び方に原因があることがほとんどです。この記事では、名寄せの精度を上げるためのキー設計の考え方を解説します。具体的な数式の手順はこちらの記事で解説しているので、本記事では「何を基準に一致させるか」という設計面に絞ります。
1項目だけの判定で起きる問題
| キーにした項目 | 起きやすい問題 |
|---|---|
| 氏名だけ | 同姓同名の別人を誤って統合してしまう(誤検出) |
| 会社名だけ | 同じ会社の複数の担当者を、重複と誤判定してしまう |
| 電話番号だけ | 代表番号を複数の担当者が共有している場合、別人を誤統合する |
| 住所だけ | 同じビルに入居する複数の会社を誤って同一視する |
「精度が低い」と感じたら、まず今使っている判定項目が上記のどれか1つだけになっていないかを確認してください。
コツ1:複数項目をAND条件で組み合わせる
「会社名が一致し、かつ電話番号も一致する」のように、複数の項目が同時に一致した場合のみ重複とみなすと、誤検出を減らせます。COUNTIFSで複数条件を同時に判定する方法はこちらの記事で解説しています。
コツ2:項目に優先順位をつける
すべての項目を均等に扱うのではなく、「メールアドレスが一致すればほぼ確実に同一人物」「氏名だけの一致は参考程度」のように、項目ごとの信頼度に応じて優先順位をつけると判断しやすくなります。
| 信頼度 | 項目の例 | 理由 |
|---|---|---|
| 高い | メールアドレス | 個人に紐づき、共有されにくい |
| 中程度 | 携帯電話番号 | 個人に紐づくが、機種変更等で変わることがある |
| 低い | 氏名・会社名のみ | 同姓同名・表記ゆれの影響を受けやすい |
コツ3:表記ゆれを先に統一してから判定する
キー設計をどれだけ工夫しても、会社名の法人格表記(㈱/株式会社)や住所の丁目表記が統一されていなければ、そもそも同じ値として比較されません。表記ゆれの統一は、キー設計の精度を上げる以前の土台になります。
コツ4:判定結果は必ず目視で確認する
複数項目を組み合わせた判定でも、100%の精度を機械的に保証することはできません。特に自動で統合・削除する前には、重複候補の一覧を目視で確認する工程を挟むことをおすすめします。
手作業の限界
- 項目の優先順位や組み合わせルールは業種・リストの性質によって変わるため、汎用的な正解はありません——自社のリストの特性を見ながら調整していく必要があります
- ルールが複雑になるほど、Excelの数式だけでは管理・保守が大変になります
- 数十〜数百件規模で、判定ルールがシンプルな場合は、本記事の考え方をそのままExcelの数式に落とし込めば十分対応できます
複数項目の組み合わせ判定を自動で
リストクリーナーは、メール・電話・氏名×住所の組み合わせで重複(名寄せ)を自動検出します。表記ゆれ(法人格・全角半角・住所)を統一した上で判定するため、キー設計の土台部分を作る手間を省けます。データはブラウザ内で処理され外部に送信されません。無料で100行まで試せます。
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