氏名の異体字による表記ゆれをエクセルで統一する方法(髙/高・﨑/崎など)
「髙橋さん」と「高橋さん」、「山﨑さん」と「山崎さん」——同一人物でも、戸籍上の正式な字体(異体字)と一般的に使われる字体が違うために、システム上は別人として扱われてしまうことがあります。この記事では、氏名の異体字による表記ゆれの扱い方と、機械的には解決しきれない理由を解説します。
よくある異体字のパターン
| 一般的な字体 | 異体字の例 |
|---|---|
| 高 | 髙(はしごだか) |
| 崎 | 﨑(たつさき) |
| 斉藤 | 斎藤・齊藤・齋藤 |
| 渡辺 | 渡邊・渡邉 |
| 吉田 | 𠮷田(つちよし) |
手順1:自社リストに出現するパターンを洗い出す
異体字の種類は非常に多いため、まずは自社のリストに実際に出現している異体字を目視で確認します。すべてのパターンに事前対応するのではなく、実際に登場したものから対応していくのが現実的です。
手順2:重複チェック用のキー列で異体字を統一する
氏名の「表示」自体は正式な字体のまま残しつつ、重複判定用の別列で異体字を一般字体に統一します。SUBSTITUTE関数で該当する文字を1文字ずつ置換します。
=SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(A2,"髙","高"),"﨑","崎")
置換対象の異体字が増えるほどSUBSTITUTEのネストが増えます。名前の一部だけでなく、会社名に使われる異体字(髙島屋など)にも同じ考え方が当てはまります。
手順3:氏名+他の項目を組み合わせて重複判定の精度を上げる
異体字を全て網羅的に変換するのは現実的に困難なため、氏名だけに頼らず、電話番号やメールアドレスとの組み合わせで重複を判定すると精度が上がります。氏名が異体字で一致しなくても、電話番号が一致すれば重複候補として検出できます。
手作業の限界(正直に)
- 異体字はJIS第一水準・第二水準だけでも多数存在し、全パターンを事前に網羅するのは非現実的です——見たことのない異体字が登場するたびに置換ルールを追加することになります
- 本ツール(リストクリーナー)も含め、異体字を自動で統一する機能を持つ市販ツールは限られています——多くは全角半角やひらがな・カタカナの表記ゆれには対応していても、字体レベルの違いまでは踏み込んでいません
- 現実的な対策は、氏名以外の項目(電話番号・メールアドレス・住所)を重複判定の主軸にし、氏名の異体字問題を回避することです
氏名以外の項目で重複を確実に検出
リストクリーナーは、氏名の異体字そのものを統一する機能はありませんが、電話番号・メールアドレス・住所と組み合わせた重複(名寄せ)検出を行うため、氏名の字体が違っていても同一人物を見つけやすくなります。データはブラウザ内で処理され外部に送信されません。無料で100行まで試せます。
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